昨日からの東北地方太平洋沖地震、本当に大変な状態です。
亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
さて、私は主な情報はTwitterとTVのニュースから得ていますが、どーも震災に関する様々なチェーンメールが飛び交っている模様です。
節電を呼びかけるものは、これは本当で別名「ヤシマ作戦」といわれ、特に関東圏の方は昨晩も夜のピーク時に効力があったのか、停電は避けられたそうです。
こちらは九州で、関東とは電気の周波数が違うので、当初は違うという情報もありましたが、どうやら九電も電力供給を開始したという情報もありますので、節電は何はなくとも良いことでもありますし、出来る範囲にてご協力をお願いします。
ただ、問題視するのは救援物資提供をよびかけるもの。
確かに被災地では、被害が甚大な所ほど各種物資が不足しており、その報を聞く度に心が痛みますが、個人レベルでの救援物資は、焼け石に水どころか、返って迷惑でしかありません。
阪神淡路大震災や、その他大規模災害時に様々な個人からの救援物資が被災地に届けられてきましたが、個人では物資の種類も数がしれるますから、配布するには仕分けが必要となり、この作業と場所に労力を割かれ返って迷惑だったことがいくつも報告がされています。
被災地が求める必要な物資は時間経過と共に変わってもいきます。
必要なのは、自治体および企業から送られる、現地の要望に添った、大量かつ新品の物資のみです。
それ以外のものは、これら救援物資の輸送および、救助活動への障害ともなります。
また、被災地自治体も個人からの救援物資は断っています。
どうか個人での救援物資は送らないでください。------2011/3/17 23:00 修正 -----
個人からの救援物資の受付が自治体などで開始されましたので、一旦修正いたします。
ただし、提供の品物や方法は十分に受付先に確認してください。また状況は刻々と変わりますので、最新の情報を必ず確認下さい-------修正おわり------------------
そして、この手の救援物資提供を呼びかけるメールについても、まずチェーンメールですので、絶対に転送しないようにご注意を。
特に福岡では、みんなの党所属の岩本壮一郎氏が、自身のブログおよびTwitter、支援者のメールにより、個人からの物資受付を行っていたようですが、13日13時時点にて、受付は終了しています。
が、このメールがチェーンメール化しているようですのでご注意を。
「岩本壮一郎氏ブログ」 【緊急】重要なお知らせ私個人としては、岩本氏の志はまあ買いますし、被災地の仙台市での受け入れ先との連携もとれているとの事ですが、現地まで車で向かわれるのでしょうか?
今向かうべきは、自治体レベルおよび企業からの救援物資の輸送ルートと、救援、各種復興支援のために向かう方々のみで、こちらにルートは空けておくべきです。
それに、募集してみたものの、対応は事務局3名のみに対し、かなりの数の方が集まって提供されたそうで、結局は早々に終了というオチに。
しかも周知メールがチェーンメール化している始末。
政治家ならば、政治家としてもっと別にできる事があると思うんですけどね。
その他、個人レベルでも救援物資を募っているところがあるようですが、例え受け入れ先があるとしても、どうやって現地までその物資を運ぶんでしょうかね?
何度も言いますが、個人レベルで募って集めた救援物資は救援にはなりません。
被災地には迷惑でしかないのです。
その辺を踏まえて、今できる事は確かな先での募金と(昨日、路上で募金活動してる人を見かけましたが、本心からの善意でも申し訳ないが信用できません。確実に被災者に届く日本赤十字や大手企業のものなどで行いましょう)献血を。
献血も、採血したものは数日で使えなくなりますので、長い支援には日をずらす事も必要です。
メールを転送する時は、その情報はいつ、どこから発信されたものなのか、十分に確認してから行って下さい。
情報は生ものです。被災地の状況は刻一刻と変わります。
3/13 22:10 追記。
福岡県庁のサイトにて
「救援物資提供申出受付について」という、アナウンスがなされました。
救援物資提供申出受付について(東北地方太平洋沖地震災害)これにより、自分もぜひ物資を提供したいとおもわれた方もいるかもしれませんが、よーっく内容を読んでください。
○救援物資については、皆様から提供いただける 品物の情報 を受け付けています。
現在、被災地は受入体制が整っていないことなどから、御提供いただいた物資を有効に活用させていただくため、一旦御提供いただく物品の情報のみを受け付けさせていただきます。
※ 県では、上記の窓口でお申し出の受付を行っており、他の団体や個人に依頼して救援物資を募集しておりませんので、ご注意ください。
以上のとおり、
今回福岡県庁が受け付けるのは品物そのものではなく、提供できる物資の情報のみです。品物の情報のみ、品物の情報のみですよ! 大事な事だから3回いいます! 提供物資の情報のみです!明日、自分でも念のため確認しますが、おそらく県が想定しているのは、個人レベルの単位ではなく、地元企業・団体からの提供情報です。
何度もいいますが、個人レベルで例えそれが新品であっても、数はたかがしれてますし、どうしてもアレもこれもと種類が多数になりやすく、結局は仕分け作業という入らぬ労力が発生します。これは被災地だけでなく、受付側でも同様です。
この点を十分に踏まえた上で、自分の家の物とかご近所レベルの話ではなく、パート先とか勤務先とかそちらに働きかける方が有益です。
なお、救援物資のあり方について、中越地震で実際に救援物資の対応について、長岡市議の桑原氏がまとめられたものを一部抜粋にて掲示します。全文は下記リンクよりご確認下さい。(
リアルな現場からの生の体験に基づくものです。
長岡市議桑原望の復興ブログ 【個人からの救援物資は送らないで。】) より
救援物資の問題点。
・物資とニーズの不一致。 (例えば、個人から見れば古着はいらないだろうが、被災者もいらない)
・労力の問題 (ただでさえ、人手が不足している中で、職員が忙殺される)
・保管場所の問題 (莫大な物資のせいで、業務に支障をきたす)
(長岡市でも中越地震から一年たっても、古着など必要のないものが、お金を払って民間倉庫に保管されていた)
・交通の問題 (有効利用することが出来ない物資の運送のため、災害により限られている交通網が混雑し、人命救助など緊急性を要するものへの支障)
・制度の問題 (ゆうパックの無料化により、安易に物資を送ることを助長している)
・処分の問題 (最終的に廃棄処分せざるを得ない場合も、「善意を処分」みたいにとらえられ、非難される)
善意の押しつけにならないように。
私は個人で何もするなと決して意見しているわけではありません。
救援物資以外で他にも被災地の為に出来ることは必ずあります。
たとえば、現在被災地の救援のため、福岡の消防および警察、医療関係者の方々も向かわれていると思います。
そうなれば、福岡県内および市内の救急・災害体勢は平常時よりも、現場の方々は人員が少ないのですから大変な筈です。
ですのので不用意な救急依頼などを控えるだけでも違いますよ。きっと。